<Q>
法律の解釈における条文と判例の役割について教えて下さい。
<A>
法律の解釈の出発点は、条文です。
ただし、法律の解釈をするときは、裁判所(特に最高裁判所)の判決も考慮する必要があります。
<解説>
法律は、条文(六法全書等に記載されている箇条書きの文)の形で定められています。
そのため、法律の解釈をするときは、必ず条文を出発点とします。
条文を解釈して、その条文が定めている法律上のルールを具体的に確定することが、法律の解釈の基本です。
ただし、法律の解釈をするときは、条文だけでなく、裁判所の判決(判例)も考慮する必要があります。
実際の紛争について訴訟が行われると、最終的には裁判所が判決を言い渡します。
この裁判所の判決は、他の類似の紛争についても、ルールとして機能することがあります。
特に最高裁判所の判決は、条文とほぼ同等の法律上のルールを形成するので、非常に重要です。