<Q>
民法とは何ですか?

<A>
民法とは、市民社会における私人間の法律関係を規律する法律です。

<解説>
ビジネス法務の基本は、民法です。

民法とは、市民社会における私人間の法律関係を規律する法律です。

※私人(しじん)とは、国家という立場を離れ、私的な立場からみた個人や団体をいいます。

もう少し具体的にいうと、民法は、次のような法律関係を規律しています。
・私人が財産を所有する法律関係
・私人間で合意(契約)をしたときの法律関係
・私人が財産等を侵害されたときの法律関係

上記の法律関係は、いずれもビジネスに直接関わるものです。

また、私人間の法律関係を規律する法律(これを「私法」といいます)は、民法以外にも数多く存在しますが、民法が定めるルールの多くは、私法の領域に共通に適用されます。
(そのため「民法は私法の一般法である」といわれます)

したがって、ビジネスマンは、まずは民法の基礎(民法の基本原理、重要なルール等)を理解する必要があります。

※民法は、上記の法律関係のほかに、結婚・離婚、相続等といった身分的法律関係も規律していますが、ここでは説明を省略します。