<Q>
民事法と刑事法とは何ですか?

<A>
民事法とは、私人間の法律関係を規律する法律です。
刑事法とは、国家の刑罰権の行使を規律する法律です。

<解説>
法律は、民事法と刑事法に分類されます。

民事法とは、私人間の法律関係を規律する法律です。
民法、商法、会社法等が民事法に分類されます。

※私人(しじん)とは、国家という立場を離れ、私的な立場からみた個人や団体をいいます。

刑事法とは、国家の刑罰権の行使を規律する法律です。
刑法等が刑事法に分類されます。

簡単にいえば、私人間の契約や損害賠償、結婚や相続といった「私人間の法律関係」を規律する法律が民事法です。
他方、犯罪を犯して警察に逮捕され、検察に起訴され、裁判所で有罪判決を受けて、刑務所に収容されるといった「国家の刑罰権の行使」を規律する法律が刑事法です。

ビジネスの世界でいえば、通常の商取引や金銭の貸借等の契約関係、契約違反や不法行為による損害賠償等には、民事法が適用されます。
他方、詐欺や横領等の犯罪に手を染めて警察に逮捕された場合には、刑事法が適用されることになります。